「ホームページはあるのに、問い合わせがほとんど来ない」。中小企業や店舗の方から、いちばん多くいただくご相談です。
結論からお伝えすると、問い合わせが来ない原因の多くは、デザインのセンスではなく「読む人のストレス」にあります。何の会社か分かりにくい、ボタンが見つからない、フォームが長い──こうした小さなストレスが積み重なると、興味を持ってくれた人も途中で離れてしまいます。
この記事では、これまで500社以上のWeb集客を支援してきた経験から、問い合わせが来ないサイトに共通する5つの原因と、今日からできる改善策、どこから手をつけるべきかの優先順位をまとめました。
ホームページから問い合わせが来ないサイトに共通する5つの原因
まずは全体像です。問い合わせが来ないサイトには、次の5つの落とし穴がよく見られます。
- ファーストビューで「何の会社か」が伝わらない
- 問い合わせボタン(CTA)がページの一番下にしかない
- 問い合わせフォームの入力項目が多すぎる
- 料金や事例がどこにも書かれていない
- スマホで読むと文字が小さく、読みにくい
どれも大がかりなリニューアルをしなくても直せるものばかりです。ひとつずつ見ていきましょう。
原因1:ファーストビューで「何の会社か」が伝わらない
ファーストビューとは、ページを開いて最初に目に入る画面のことです。ここで「誰の、どんな困りごとを解決する会社なのか」が伝わらないと、訪問者は数秒でページを閉じてしまいます。
よくあるのが、きれいな写真と「未来をつくる」「想いをカタチに」といった抽象的なキャッチコピーだけが大きく表示されているケースです。雰囲気は伝わっても、何をしてくれる会社なのかが分かりません。
改善策:キャッチコピーに「誰に・何を」を入れる
- 「千葉県印西市の、小さなお店のホームページ制作」のように、対象・地域・サービスを具体的に書く
- キャッチコピーの下に、実績数や対応エリアなど「選ばれる理由」を1行添える
- ファーストビューの中に、問い合わせボタンを1つ置く
原因2:問い合わせボタンがページの一番下にしかない
サービス内容を読んで「ちょっと相談してみたい」と思った瞬間に、問い合わせボタンが見当たらない。これも大きな機会損失です。訪問者は、ボタンを探してまでスクロールしてくれません。
改善策:読み終わりの場所ごとにボタンを置く
- ファーストビュー、サービス紹介の直後、料金の直後、ページ最下部など、「読んで気持ちが動くポイント」ごとに配置する
- スマホでは、画面下に固定表示されるボタンも有効です
- ボタンの文言は「送信」「お問い合わせ」より、「無料で相談する」「料金を聞いてみる」など、押した後に何が起きるかが分かる言葉にする
原因3:問い合わせフォームの入力項目が多すぎる
問い合わせが少ないとき、最初に疑うべきは集客よりもフォームです。人は「面倒だな」と感じた瞬間に離脱します。
実際に弊社で担当した案件では、フォームの入力項目を11個から4個に絞ったところ、フォームの完了率が約1.6倍になりました。デザインは一切変えていません。
改善策:「後から聞けばいい項目」を必須から外す
- まずは自社フォームの必須項目を数えてみる(10個以上なら要注意)
- 役職、部署、住所、FAX番号など、最初の連絡に必要ない情報は任意にするか削除する
- 入力エラーはその場で表示し、送信後に全部やり直しにならないようにする
フォーム改善の詳しい方法は、別の記事「問い合わせフォームの改善(EFO)」でも解説する予定です。
原因4:料金や事例がどこにも書かれていない
「いくらかかるのか分からない」「自分と似た会社の実績があるか分からない」状態では、問い合わせのハードルが一気に上がります。特に初めて依頼する方ほど、「問い合わせたら売り込まれるのでは」と不安に感じています。
改善策:目安と実例を見せて、不安を先回りして消す
- 料金は「〇〇円〜」「このくらいの規模で〇〇円前後」など、目安だけでも掲載する
- 事例は、業種・課題・取り組み・結果の順で短くまとめる
- 「よくある質問」で、契約期間や相談の流れなど、聞きにくいことに先に答えておく
原因5:スマホで読むと文字が小さく、読みにくい
今は多くの業種で、ホームページの閲覧はスマホが中心です。パソコンで確認するときれいに見えていても、スマホでは文字が小さく、行間が詰まって読みにくいことがよくあります。
改善策:スマホ表示を基準にチェックする
- 本文の文字サイズは16px前後、行間は文字サイズの1.7〜1.8倍程度が読みやすい目安です
- 1行が全角20〜25文字ほどに収まると、目が疲れにくくなります
- 自分のスマホで、自社サイトを最初から最後まで読んでみる。それだけでも改善点が見えてきます
そもそも見られていない場合は「集客」の問題
ここまでの5つは「来てくれた人を問い合わせにつなげる」ための改善です。ただし、そもそもサイトを見ている人がほとんどいない場合は、集客から見直す必要があります。
Googleアナリティクス(GA4)やサーチコンソールで、月にどれくらいの人が訪れているかを確認してみてください。訪問者が少ない場合は、SEO対策やSNS、Googleビジネスプロフィールなど、見つけてもらう入口を増やすことが先決です。
どこから直す?改善の優先順位
すべてを一度に直す必要はありません。効果が出やすく、手間が少ない順に進めるのがおすすめです。
| 優先度 | 改善内容 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | フォームの項目を減らす | 問い合わせ直前の離脱を防げる。作業量が少なく効果が大きい |
| 2 | 問い合わせボタンを増やす・文言を変える | 既存ページのまま改善できる |
| 3 | ファーストビューのキャッチコピーを直す | 離脱率に直結する |
| 4 | 料金の目安・事例・FAQを追加する | 問い合わせ前の不安を減らす |
| 5 | スマホの文字サイズ・行間を整える | サイト全体の読みやすさが上がる |
デザインを派手にする前に、この5つを潰すだけで、問い合わせ率(CVR)が2〜3倍変わることもあります。CVRはセンスではなく、ストレス除去の積み重ねです。
よくある質問
Q. ホームページを作ってからどのくらいで問い合わせが来るようになりますか?
A. 業種や集客方法によって大きく変わります。公開直後は検索からの流入が少ないため、SNSやGoogleビジネスプロフィール、既存のお客様への案内など、サイトに人を連れてくる施策を並行して行うことが大切です。
Q. リニューアルしないと改善できませんか?
A. 多くの場合、リニューアルは不要です。この記事で紹介したフォームやボタン、キャッチコピーの改善は、今のサイトのままでも取り組めます。
Q. 何から確認すればいいか分かりません。
A. まずはスマホで自社サイトを開き、「何の会社か5秒で分かるか」「問い合わせボタンがすぐ見つかるか」「フォームの必須項目はいくつか」の3点を確認してみてください。
まとめ
ホームページから問い合わせが来ない原因は、次の5つに集約されます。
- ファーストビューで何の会社か伝わらない
- 問い合わせボタンが見つけにくい
- フォームの項目が多すぎる
- 料金や事例がなく、不安が残る
- スマホで読みにくい
どれも、今日から取り組める改善です。まずはフォームの必須項目を数えるところから始めてみてください。
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株式会社Femme Creativesでは、千葉県印西市を拠点に、中小企業・店舗のホームページ制作から、問い合わせを増やすための改善・運用までをサポートしています。「今のサイトのどこを直せばいいか知りたい」という段階からでもお気軽にご相談ください。
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この記事を書いた人:田口 英里奈(株式会社Femme Creatives 代表)
Webディレクター・デジタルマーケター。営業・マーケティング・Web制作の現場を経験し、これまで500社以上のWeb集客を支援。グローバルサイトのWebディレクション、SEO・SNS運用、EC構築のほか、自治体主催セミナーの講師も務める。